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解離(かいり)という言葉は、精神医学・臨床心理学の範囲に限っても、使われる場面によって様々に顔を変える。それをあえて抽象的に定義するならば、感覚、知覚、記憶、思考、意図といった個々の体験の要素が「私の体験」「私の人生」として通常は統合されているはずのもののほつれ、統合性の喪失ということになる〔『こころのりんしょう2009』 p.212 「Q2 解離とはどのような症状、あるいは現象をいうのでしょうか」回答:田辺肇〕。その中には誰にでも普通にある正常な範囲のものから、障害として扱われる段階までを含んだ幅広い解釈があるが、通常は、解離性障害、さらにはそのなかでも代表的な解離性同一性障害を、あるいはその症状を指して使われることが多い。 == 概要 == === ジャネの2つの解離 === 「解離」という概念の命名はフランスの精神科医ジャネ (Janet,P) であると一般にいわれる〔若林明雄 「解離性障害」『講座臨床心理学』第3巻 p.140〕。 ジャネ (Janet,P) は1889年の著書『心理自動症』の中で「意識の解離」を論じ、「ある種の心理現象が特殊な一群をなして忘れさられるかのような状態」を「解離による下意識」と呼び、その結果生じる諸症状がヒステリーであるとした。 そして現在の解離性同一性障害と全く同じ意味で「継続的複数存在」を論じ、その心理規制を「心理的解離()」と呼ぶ〔野間俊一 「解離研究の歴史」 『こころのりんしょう』 2009 pp.278-279〕。 それも日本語に訳すと確かに「解離」なのだが ではない。ジャネ (Janet,P) は という用語も使っているが、それは「諸機能の解離(分離)」というような一般用語として用いており、心理機制としての と区別している。特に「記憶の解離による治療」という言い回しでの「解離 (dissociation) 」は「解離性障害 (Dissociative Disorde ) 」の「解離」ではなく、「記憶から分離させる」つまり「そんなこと忘れさせる」の意味である〔江口重幸 「CharcotとJanetにみられるヒステリーおよび解離の理論」 『精神科臨床リュミエール』 2009 p.30〕。 現在英語圏で使用されているのは dissociation なのだが、精神医学の用語として dissociation が最初に用いられたもは、1905年にアメリカのモールトン・プリンス (Prince,M.) が発表したミス・ピーチャムの解離性同一性障害の症例『人格の解離 (The dissociation of a personality)』 〔である。 なお、現在のフランス精神医学では dissociation を統合失調症での「分裂(spaltung)」の意味で用いている場合も多いという〔岡野憲一郎2009 p.128〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「解離 (心理学)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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